思った通りにはいかない世の中

私は福祉系の大学を卒業し、介護の仕事に就くことを希望していました。
なぜ介護の仕事を選んだかというと、表向きに話せることとしては、両親共働きの為幼いころは祖父母に育てられた為お年寄りが好きということ。表向きに話しにくいこととしては、高齢社会において介護職が仕事にあぶれることはないだろうという打算があってのこと。就職活動は全く苦労せずにむしろ引く手数多だろう、ぐらいに思っていました。

 

ホームレスでさえ介護職は避けるこのご時世、わざわざこちらから出向いてるのだから引っ張りダコだろう、と若干なめてすらいました。本当になめすぎだったのだと、痛感することになりました。首尾よく面接にこぎつけ、面接官からの質問に淀みなく優等生的返答ができていたように感じていたのに、あっさり不採用。正社員を希望すれば、どこもかしこも契約社員でしか募集してない、もしくは条件が悪い所ばかり。なんやかんやで5社ほど不採用になったでしょうか。

 

それでもニュースなどを見ると数十件不採用になるのは当たり前であるなどと報道されている昨今。やはり5社程度の不採用ですんだのは、介護職が引く手数多である証拠でしょう。他の職業に比べたらまだ可愛いものです。

 

6社目でついに良いお返事をいただくことができました。これで私も社会人の仲間入りだー!と、思っていたら…、なにやら面接にて話がおかしな方向に行ってしまいました。
もともと私は特別養護老人ホームの介護員を希望していました。ところが、面接官が私の持っている資格を見て、「おや、社会福祉主事任用資格もってるの? デイサービスで生活相談員ができるじゃない。おやおや、運転免許も持ってるね。ますますデイサービス向けの人材じゃない、君」などと言ってきたのです。雲行きが怪しくなってきました。案の定、面接官は言葉を変えながら執拗にデイサービスへの配属を進めてきます。君の為だの、一度デイサービスで経験を積んでみてからだの、もったいないだの…、挙句の果てには、特別養護老人ホームで募集をかけていたくせに、「特養は今忙しくて新人を入れる余裕が…」などと言ってくる始末。

 

胡散臭さを感じつつも、5社不採用になってナーバスになっていた当時の自分としては、むざむざ面接官の心証を悪くして不採用!なんて事態は避けたかったわけで…、結局、現在はデイサービスの生活相談員として仕事をしています。世の中なかなか思った通りにはいかないようです。